加藤の手術中の風景(開胸手術)
わが国において肺がんの取り組みは大正時代に始まる。東京医大の佐藤清一教授と篠井金吾教授によって最初の肺がん摘出術が行われたが当時全身麻酔もまだ解発されていない頃の出来事である。当時肺腫瘍(肺がん)はまだ珍しい病気であったが、将来の増加を予測し手術法の確立に向けて経験を重ねていった。戦時中は一旦途切れたものの戦後再び再開、そして徐々に肺がん手術を行う施設が増えつつある中、1955年(昭和30年)第55回日本外科学会総会において我が国最初の肺がんの診断、治療に関する系統的な調査報告が、篠井金吾教授(東京医大)、河合直治教授(千葉大学)と石川七郎助教授(慶応義塾大学)によって行われ、我が国において本格的な肺がん研究が始まるきっかけとなった。1960年(昭和35年)には日本肺がん研究会(現日本肺癌学会)が篠井教授らによって創立され、肺がんの研究が精力的に行われるようになった。肺がん治療のための基準作りが1963年に始まり、1968年には世界に先駆けて詳細な基準が設けられ、1978年には肺癌取り扱い規約第一版が出版されるに至った。そして発見法、診断法、治療法の標準化が図られ、これによって肺がん研究は世界をリードすることになった。世界では1972年にアメリカを中心として肺がん研究の重要性が叫ばれ、国際学会が芽生え始めた。そして1974年10月国際肺癌学会(IASLC)が創立され、1978年アメリカで開催された。第2回はコペンハーゲン(1980年)、日本では1982年第3回、2000年第9回世界肺癌学会が開催され、この間わが国で開発された肺がんの発見法、診断法、治療法に関する数多くの技術は世界に大きく貢献してきた。
1974年―1975年Sweden Karolinska 研究所のProf. Magnus Nasiellと発癌過程の研究
2007年 ELCAP U.S.A.
2003年臨床プロテオーム研究センター設立
前列中央が田中耕一ノーベル賞受賞者
日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本気管支学会、国際肺癌学会、日本肺癌学会、日本気管食道科学会、日本レーザー医学会、日本臨床細胞学会、日本癌治療学会、日本外科系連合学会(現常任理事)、日本サイトメトリー学会、国際細胞学会、国際外科学会日本部会、世界気管支学会 他
2003年 10thWCLC Canada
2003年 APCDC Istanbur
1999年 国際胸部疾患学会ACCP Distinguished Fellow Award Chicago編集長